脳溢血とくも膜下出血
脳溢血とは、脳内の血管が破裂し、脳内に血液が漏れ出る状態のことです。
いっぽう、くも膜下出血とは、脳とくも膜の間に血液がたまる状態のことです。
これらの疾患は、急激な頭痛や意識障害、麻痺などの症状を引き起こし、命にかかわることもあります。
最近は、過度なストレスが原因なのか、受験生にも脳溢血やくも膜下出血になることが増えているそうです。
その原因の多くは、高血圧や動脈瘤、血栓症などがあります。
また、ストレスや過労による血圧上昇もリスクとなります。
防ぐには?
受験生が脳溢血やくも膜下出血を予防するためには、過剰なストレスや疲労を溜め込まないことが重要です。
十分な睡眠や、適度な運動、バランスの良い食生活などを心がけることが大切です。また、既に高血圧や動脈瘤の疾患を持っている場合には、適切な治療を行わなければなりません。それも出来るだけ早く。
なぜかというと、受験生の脳溢血やくも膜下出血は、深刻な疾患なため、早期の対策と治療が必要だからです。
もし、これらの症状の自覚を感じた場合は、できるだけ医師の診断を受け、適切な治療を受けることが大切です。命にかかわる病気であるため、症状が見られた場合は迅速に行動し、早期治療を行うことが重要です。
何科の病院にかかる?
脳溢血やくも膜下出血の疑いがある場合は、神経内科や脳神経外科、救急外来など、脳や神経系の専門医にかかることをお勧めします。
診断や治療には、MRIやCTなどの画像診断や脳波検査、脳血管造影などが必要になる場合があります。ただし、緊急性のある症状が現れた場合は、すぐに最寄りの救急医療機関にかかることが重要です。
かかりやすい人とかかりにくい人の違い
脳溢血やくも膜下出血にかかりやすい人とかかりにくい人の違いには、いくつかの要因が関与しています。
まず、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を持っている人は、脳溢血やくも膜下出血にかかりやすい傾向があります。また、喫煙や飲酒など、生活習慣が不健康な場合もリスクが高まります。
遺伝的な要因も影響します。親や祖父母に脳卒中や心臓病の既往歴がある場合は、遺伝的な要因により脳溢血やくも膜下出血にかかりやすい場合があります。
ストレスや過労もリスクとなります。受験生やビジネスパーソンなど、ストレスが多い生活を送っている人は、血圧が上昇しやすくなり、脳溢血やくも膜下出血にかかりやすい傾向があります。
以上のような要因が重なることで、脳溢血やくも膜下出血にかかりやすい人とかかりにくい人があります。運動不足や偏った食生活なども、生活習慣を改善することでリスクを軽減できます。
脳溢血やくも膜下出血は完治する?
脳溢血やくも膜下出血は完治するのでしょうか?
脳溢血やくも膜下出血については、その程度や原因、治療法によって完治する場合と、後遺症を残す場合があります。
脳溢血は、脳内の血管が破裂して脳内出血を引き起こす疾患であり、症状が重篤である場合は死亡することもあります。治療法としては、症状が軽い場合は経過観察や保守的治療が選択されることがありますが、症状が重篤な場合には、手術や薬物療法が必要となります。一度発症してしまった脳溢血は、完治することは難しい場合が多いですが、早期発見・早期治療が重要です。
くも膜下出血は、脳の表面とくも膜という薄い膜の間に出血が起こる疾患であり、頭痛や意識障害などの症状を引き起こします。治療法としては、手術による出血の止血が一般的です。重症化しなければ完治する場合もありますが、出血が広範囲に及んでいたり、手術が遅れた場合には、後遺症を残すことがあります。
いずれにしても、早期発見・早期治療が重要であり、治療後には定期的なフォローアップが必要となります。また、生活習慣の改善やリハビリテーションなども大切です。
リハビリの内容
リハビリテーションの内容は、患者の症状や状態に応じて異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。
身体機能の改善:麻痺や筋力低下、感覚障害などの身体的な機能障害を改善するための運動療法や理学療法などが行われます。
言語機能の改善:言葉の発音や理解、読み書きなどの言語機能が障害を起こした場合には、言語聴覚療法などが行われます。
認知機能の改善:記憶力や注意力、思考力などの認知機能が障害を起こした場合には、認知療法などが行われます。
ADL(日常生活動作)の訓練:入浴や食事、排泄などの日常生活動作を自立できるようにするための訓練が行われます。
心理的な支援:脳卒中によって生じるストレスや不安、うつなどの心理的な問題に対して、心理療法やカウンセリングが行われます。
リハビリテーションは、症状の回復だけでなく、社会復帰やQOL(生活の質)の向上にもつながります。リハビリテーションの期間や内容は、患者の状態や進行度合いによって異なりますが、専門の医師やリハビリテーションスタッフとの協力と連携がとても大切です。
リハビリを行う場所
リハビリテーションは、病院やリハビリテーションセンター、リハビリテーション専門の施設、または自宅で行うことができます。病院でのリハビリテーションでは、専門のリハビリテーションチームが患者の状態に合わせて適切なプログラムを作成し、治療やトレーニングを行います。病院内のリハビリテーション室には、運動器具や治療器具が整備されているため、効率的かつ安全にリハビリテーションを行うことができます。
一方、リハビリテーションセンターや専門の施設では、入院や外来治療、通所リハビリテーション、在宅リハビリテーションなど、患者の状態やニーズに合わせた様々なプログラムが用意されています。また、自宅でのリハビリテーションでは、医療従事者が訪問して適切なプログラムを提供する場合もあります。
どこでリハビリテーションを行うかは、患者の状態やニーズ、家族のサポート体制、交通アクセスなどによって異なります。リハビリテーションを行う場所や方法については、主治医やリハビリテーションスタッフと相談し、最適な方法を選択することが大切です。
リハビリのスタッフは?
リハビリテーションのスタッフには、以下のような専門家が多く含まれます。
理学療法士
運動機能の回復を目的としたトレーニングや治療を行います。主に筋肉や関節、神経などの運動器系の機能改善に特化しています。
作業療法士
日常生活動作の回復や自立支援を目的としたトレーニングや治療を行います。主に手の機能回復、日常生活動作改善に特化しています。
言語聴覚士
言葉やコミュニケーションの障害の改善を目的としたトレーニングや治療を行います。主に言語機能や嚥下(えんげ)機能の回復に特化しています。
臨床心理士
心理的な問題に対するアドバイスやカウンセリング、精神療法を行います。主にうつ病や不安障害などの精神疾患に特化しています。
栄養士
食生活指導を行い、適切な栄養状態を保つことでリハビリテーションの効果を高めます。主に栄養療法や食事改善に特化しています。
看護師
患者の健康管理や医療処置を行い、リハビリテーションの支援をします。主に医療処置やバイタルチェック、医療連携に特化しています。
これらの専門家がそれぞれの専門性を発揮し、患者の状態に合わせた総合的なリハビリテーションを実施しています。
まとめ
いずれにしても、脳溢血やくも膜下出血は避けたい事態です。
しかし、もしなってしまった時のために転ばぬ先の杖として、上記知識を覚えておいて損はないと思います。
とにかく健康第一で受験勉強を頑張りましょう!