共通テスト 英語を半年で8割取る方法

英語8割5分以上!

共通テストは避けて通れない関門でしょう。

特に、国立の医学部を受験する場合は、最低でも共通テストでは8割5分以上の成績は欲しいところです。

国立の医学部を受験せず、私立オンリーだとしても、やはりその程度の実力を発揮できないと話になりません。

共通テストで高得点を獲得するには?
それぞれの科目によって対策はあるのですが、今回は英語に絞って他の教科とのバランスをとりながら勉強する方法に関してお話をすすめていきたいと思います。

効果的な英語勉強法

受験英語を攻略するためには、いくつかのステップがあります。
以下、その手順と具体的な取り組み方を解説していきたいと思います。

1.英語のリスニング力を鍛える

週に5日程度、1日あたり30分から1時間程度の時間を割り当てることが望ましいでしょう。ニュースやポッドキャスト、映画やドラマを聞く習慣をつけ、繰り返し聞くことで、リスニング力が向上します。
個人的には『Target 1900』の例文音源を2~3倍速にして聴く習慣をつけることが効果的だと考えています。
この速度で聴きとれるようになれれば、「インターチェンジ効果」といって、1倍速に戻した時は、猛烈にゆっくりと聞こえますので、ラクです。聴くことに抵抗感が生まれなくなります。
もちろん、『Target』以外でも、簡潔な英文を朗読している音源があったらトライしてみるのも良いでしょう。
コツは、等倍で聴かないこと!です。

2.英語の読解力を高める

週に5日程度、1日あたり30分から1時間程度の時間を割り当てることが望ましいでしょう。英語のニュースや記事、小説を読む習慣をつけ、英文の理解に必要な単語や表現を覚えることで、読解力が向上します。
個人的におすすめなのは、『英文解釈の技術』の「70」や「100」をおすすめしちたいと思います。

3.単語力をつける

週に5日程度、1日あたり30分から1時間程度の時間を割り当てることが望ましいでしょう。毎日少しずつ単語帳を作成し、覚えていくようにしましょう。また、英単語アプリなどを利用することで、効率的に単語を覚えることができます。
中学の単語に不安がある場合は、『中学英単語ターゲット1800』(旺文社)をおすすめします。ただし2週間、どんなに遅くても1ヵ月で仕上げる意気込みで!
中学レベルの英単語は大丈夫という受験生は、『ターゲット1900』でも良いのですが、医学部を狙うのであれば、やはり鉄緑会の『鉄壁』を愛用して欲しいものです。もちろん、学校で配られている単語帳、学校の小テストなどの試験範囲になる『シス単(システム英単語/駿台)』などの単語帳を持っている人は、それ中心に取り組むのも良いのですが、最終的には『鉄壁』を隅から隅まで丸暗記する勢いで頑張って欲しいものです。
※ちなみに『シス単』は、あまりお勧めしません。

4.文法をしっかりと理解する

週に3日程度、1日あたり30分から1時間程度の時間を割り当てることが望ましいでしょう。基本的な文法のルールから始め、徐々に複雑な文法にも挑戦していくと良いでしょう。
ただ、丁寧に英文法の理解を積み上げていきたいという人におすすめなのは、東進ブックスの「はじめからていねいに」の2冊です。残念なことに、この2冊は絶版のようなので、入手困難かもしれませんが、ぜひとも取り組んでいただきたいのが『新英語はじめからていねいに(入門編)』と『新英語はじめからていねいに(完成編)』の2冊です。とても良い本なので、もし近所の先輩や、お兄さんお姉さんが持っていたら、譲ってもらいましょう。なければ、メルカリやヤフオクで入手するしかありませんね。とても良い内容なので、ぜひ手に入れて欲しいですね。東進さんも増刷するなり「新版」を出せば良いのに。
そして、「はじめからていねいに」で、大学受験の英文法の大枠を理解したら、いよいよ問題集で実戦力を鍛えていきましょう。おすすめは、『Vintage』(いいずな書店)や、『Next Stage(桐原)』などの大学入試レベルの問題集です。ポイントは、なぜそれが正解か、なぜ他の選択肢はダメなのかを根拠を持って選ぶことを心掛けましょう。それと、多くの人がスルーしがちな解説覧も読む、覚えることをお勧めします。それともう一つ、注意しなければならないのは、Part3の「イディオム」のセクションです。
これは、模試などの前にやっておくと、即戦力につながるところではあるのですが、しっかりと自らの血肉にするためには、熟語集をある程度覚えたうえで取り掛かったほうが効果的です。熟語集は『英熟語ターゲット1000』や、Z会の『解体英熟語』がおすすめです。『Vintage』か『Next Stage(桐原)』は、最低でも2周はやりましょう。できれば3周が理想です。
仕上げた!という実感を持ち、なおかつ余力がある場合は、桐原書店の『Power Stage』に取り組むことをお勧めいたします。

5.英文解釈のトレーニング

文法をみっちりやったら、次は長文問題の演習!といきたいところですが、その前に!
長文解釈に取り組む前に理想的なのは「英文解釈」のトレーニングをすることです。
いきなり、長文にぶち当たると、それだけで気持ちが萎えてしまう受験生もいますからね。
では、どうするか?
おすすめの参考書があります。
『英文解釈の技術』(桐原書店)です。
これは、いくつかの種類に分かれていますが、まずは『英文解釈の技術70』から取り掛かると良いでしょう。
そして次に手を出すべきなのが『英文解釈の技術基礎100』。
そして、それが終わったら『英文解釈の技術100』という順番で取り組むと良いと思います。
注意点としては、これらの参考書の右下に掲載されている演習問題はスルーしてかまいません。解説が少ないので、間違えたとしても、どこをどのような理由で間違えたのかが分かりにくいので、かえってストレスを貯めてしまうからです。
理想的な目標は1週間に1冊ですが、時間がない受験生は2週間でも構いません。ダラダラとやらないことが肝要です。そして、常に文型を分析しようとする目線で英文を読んでいく必要があります。そう、常にSVOCを意識しましょう。また、もし間違って訳してしまった場合は、間違いの理由を必ず分析する癖をつけましょう。
ここで不安が生じる受験生が必ずいるのですが、分析中心で文章を読んでいくと、次第に和訳が「日本語っぽくない」、「洗練されていないいかにも直訳的な文章」になるという話をよく聞きます。しかし、目的は翻訳者になることではなく、大学に合格することです。採点者がきちんと文法的に抑えるポイントを押さえているかを見ますので、押さえるべきことを押さえていれば丸をもらえるので心配はいりません。

6.長文読解の練習をする

週に3日程度、1日あたり30分から1時間程度の時間を割り当てることが望ましいでしょう。毎日、長文読解の練習問題に取り組むようにし、長文の内容や文法、単語を理解することで、読解力が向上します。

では具体的に、どのような順序で勉強すれば良いでしょうか?
まずは、『速読英単語(入門編)』(Z会)をおすすめしたいです。
これは、長文にあまり取り組んだことのない人向けなので、ある程度、長文読解に自信がある人は飛ばして『速読英単語(必修編)』に取り組んでいただいても構いません。
もし、共通テスト(センター試験でもかまいません)の過去問で8割以上とれている人なら、これも飛ばして、『速読英単語(上級編)』からスタートしましょう。
このレベルになってくると、けっこう手ごたえがあると思いますよ。
目標ペースとしては、1周目は1日4章は取り組んでいただきたいですね。
ただ、『速読英単語(上級編)』ともなると、知らない単語が多くて、読む以前の問題という人も多いと思います。
そのような場合は、まずはいきなり読もうとせず、単語のページの知らない単語をチェックするところからスタートすると良いでしょう。さらに、長文のページに戻っていただき、長文の中からも知らない単語と熟語をチェックしましょう。しかるべき後に、長文の文の構造を分析し、分からないところは、解説のページを読んだり、英語の先生に質問をしていきましょう。
レベルが高い英語長文になると、どうしても意味の取り違えは発生してしまいます。そのような場合は、和訳を参照しながら、何が原因なのかを考える癖をつけましょう。いくら考えても分からない場合は、やはりこれも英語が出来る年長者(先生、家庭教師、チューター、先輩など)に質問をぶつけてみると、あっさりと疑問が氷解することも少なくありませんよ。

Z会の『速読英単語』が終わったら(あと、当然『英文解釈の技術』も終わっていること!)、次は『英語長文ハイパートレーニング』(桐原書店)に取り組みましょう。超基礎から難関まで、いくつかのレベルに分けた分冊になっていますが、「標準編」からはじめると良いでしょう。いずれにしても理想は全冊取り組んで欲しいので、迷ったらまとめてメルカリなどで安く出品されているものを安く買うという手もありますね。
この本の解説には全文にSVOCが書いてあるので文構造の確認にも使えます。設問の解説も比較的あっさりしているので、逆にストレスないですし、CD付きなので、多読、多聴にも適しています。できれば、CDを聴きながら音読し速読力をつけていくようにしましょう。

『英語長文ハイパートレーニング』が終わったら、次は『英語長文レベル別問題集』(東進ブックス)です。この本も解説には全文にSVOCが書いてあるので文構造の確認に使える優れもの。また、『英語長文ハイパートレーニング』と同様、CD付きなので、多読、多聴にも使える点が嬉しいですね。

そして次は、いよいよ超定番の『やっておきたい英語長文』です。
この問題集もレベル別になっていまして、「300」「500」「700」「1000」の順番に長文問題の文字量が増えていきますが、最初は「300」から順を追ってレベルアップする流れで取り組みましょう。

「1000」になると、難易度も高くなりますが、医学部合格を目指すのであれば、これぐらいのレベルの問題を平常心で8割以上難なく解けるか否かがひとつの合格のバロメーターになることでしょう。
ちなみに医学部でなくても、東大、一橋、早慶レベルなどの難関校志望者も「1000」がひとつのリトマス試験紙となることでしょう。しかし、どうしても「1000」はいきなり難しいということであれば、レベルダウンをして「700」から始めると良いでしょう。

まとめ

以上のように、毎日少しずつコツコツと勉強をしながらレベルアップをすることが大切です。また、分からなくなった際の問題解決の手段として、『総合英語 Evergreen』『総合英語 be』などの参考書を用意し、傍らに置いておくことをおすすめします。もちろん、分厚くかなり濃い内容なので、通読はする必要ありません。時間がかかり過ぎてしまいますからね。
いずれにしても、やることは膨大、それにかかる時間も膨大。これらの課題を消化するた、自分に合ったスケジュールを作り、とにかく継続、継続!を念頭に学習していきましょう。

他教科との両立

英語の勉強をする上で、数学や化学、物理、生物などの理科系科目とのバランスをとることは重要です。以下に、バランスをとるためのポイントを紹介します。

時間の配分を決める
英語の勉強時間を決めたら、残りの時間を他の科目に割り当てましょう。具体的には、数学や化学、物理、生物などの理科系科目に必要な時間を見積もり、バランスの取れたスケジュールを作成しましょう。

先に重要な科目を優先する
試験までの期間が半年ということであれば、英語の勉強と並行して、数学や化学、物理、生物などの重要な科目を優先的に勉強することをおすすめします。試験が近づくにつれて、その科目にかける時間を増やすことも大切です。

短い時間でも有効活用する
毎日1時間程度しか勉強できない場合でも、有効に勉強することができます。英語の勉強と他の科目の勉強を交互に行うことで、短い時間でも効率的に勉強することができます。

インプットとアウトプットをバランスよく行う
英語の勉強においては、リスニングやリーディングなどのインプットを行うことも重要ですが、同時にスピーキングやライティングなどのアウトプットも行うことが大切です。他の科目の勉強においても、理解したことを自分でまとめるなど、アウトプットを行うことが重要です。

バランスをとるためには、自分に合ったスケジュールや勉強法を見つけることが重要です。何よりも、自分の目標に向かって、地道に継続的に勉強することが大切です。

中学レベルの受験生は?

とはいえ、すべての高校生が高校生レベルの英語の学力を持っているとは限りません。

では、そのような受験生はどのような勉強をしていけば良いでしょうか?
以下、そのような生徒におすすめの勉強法をいくつか紹介します。

1.英語の基礎を復習する

中学生レベルの英語の実力が不完全な生徒にとっては、まずは英語の基礎をしっかり復習することが重要です。英単語や文法の基礎を復習し、リスニングやスピーキングの練習も行いましょう。基礎がしっかりしていないと、上級の英語を学習しても理解できず、成績が上がりにくくなります。
中学レベルの英文法に不安を感じる受験生は、『ハイパー英語教室楽しく!わかりやすく!スッキリ!中学英文法』を急いでやりましょう。その後、『ハイパー英語教室楽しく!わかりやすく!スッキリ!中学英文法ドリル』(いずれもピアソン桐原)でチェック。もちろん同時並行で取り組んでも構いません。もちろん、同時並行の場合は、文法をやってからドリルで確認をしましょう。そして、仕上げは『完全マスター中学英文法』(公文)に取り組みましょう。目安は1週間。遅くとも2週間以内で! これで中学レベルの英語の穴埋め、抜け漏れを塞ぎましょう。

2.英語の音読を積極的に行う

英語の音読を積極的に行うことで、発音を磨くことができます。単語や文章を何度も繰り返し読むことで、英語に慣れていきましょう。また、英語の音楽や映画を楽しむことで、リスニング力もアップします。

3.長文読解力を鍛える

高校生の英語のテストには、長文読解問題が多く出題されます。そのため、長文読解力を鍛えることが大切です。過去問題などを解き、解答の選択肢に至るまでの過程を意識しながら読むことで、長文読解力を養うことができます。

4.短時間でもこまめに勉強する

高校生になると、部活や塾などの学校外活動が忙しくなることがあります。そのため、短時間でもこまめに勉強することが大切です。通学時間や空いた時間を利用して、単語の暗記やリスニングの練習などを行いましょう。

5.英語学習の目的を明確にする

英語学習の目的を明確にすることで、モチベーションを維持することができます。例えば、将来的に海外留学をするために英語を学ぶ、国際的な職業を目指すために英語を学ぶなど、自分が目指す目標を持って取り組みましょう。

6.英語でコミュニケーションを取る機会を増やす

英語でコミュニケーションを取る機会を増やすことで、リスニングやスピーキングのスキルを向上させることができます。英会話教室やオンラインの英会話レッスンを受講することで、英語を使ったコミュニケーションに慣れていきましょう。

7.頻繁に英語のニュースや記事を読む

英語のニュースや記事を頻繁に読むことで、英語に慣れることができます。また、自分が興味のある分野の英語の本を読むことで、ボキャブラリーや読解力をアップさせることができます。

8.高校の授業に積極的に参加する

高校の英語の授業に積極的に参加することで、先生からのフィードバックやクラスメイトとのディスカッションを通じて、英語力を向上させることができます。また、授業で取り上げた単語や文法について、自分で復習することも重要です。

9.英語の勉強に取り組む習慣を身につける

英語の勉強に取り組む習慣を身につけることが重要です。毎日少しずつでも英語の勉強に取り組むことで、徐々に英語力を向上させることができます。また、勉強方法については、自分に合った方法を見つけることも大切です。

10.英語を楽しむこと

英語を学ぶ上で、最も重要なことは「楽しむこと」です。英語の勉強を通じて、自分が興味を持つ分野の情報を得たり、海外の文化に触れたりすることで、英語を楽しむことができます。楽しんで英語を学ぶことで、モチベーションを維持し、成績も上げることができます。

まとめ

いかがでしたか?
半年は長いようで短く、短いようで長いです。
その期間を無駄にしないよう、焦らずじっくりと着実に学力を積み上げていくことをおすすめします。

大事なことは「1日や1週間やったところで、学力の伸びは実感できないが、1か月コツコツと続ければ、確実に変化を実感できる」ということです。

早急な結論を求めないこと、つまり焦らない。
これが一番大事なことなんじゃないかと思います。

ちなみに、半年だとちょっと短い、自分はまだ1年生、もしくは中三だという人は、このようなカラーイメージで臨むと良いでしょう。
1年生は単語、文法を重点的に仕上げることを目標に。
2年生は、単語、文法・語法、熟語と英文解釈を3年生になるまでに仕上げることを目標にすると良いです。